同じ感情をもつ人間なのに:フリークス

映画を観ていたら0時を過ぎてしまった。
今日の映画はフリークス。以前にも観たことがあるけれど、今日も観てしまった。
「僕らだって同じ感情を持つ人間なのに」という、普段じゃ聞かない言葉にハッとする開始3分あたり。
純粋さ丸出しのところが危うくて目が離せない60分くらいの映画。

わたしね、思うのよ。こういう人の純粋な気持ちが溢れてる映画が好きなのだと。(個人的に)
先日観た笑ふ男でもそうだったように、やはり純粋なものを観ていると気持ちが優しくなれるなーと。
もう汚れ切ってしまっているかもしれない(笑)わたしの魂を浄化してくれそうなね、そういうのを欲しているのだろうか。

ただなんて言いますかね。ハンス、お花送ったのかい…と。そこが付け込まれるスキを与えているのでは…!!
というツッコミをかましつつ、ウィスキー飲みながら観てたんだけど
とあるシーンでフロソがヴィーナスに「忠告しておく。酒におぼれるな。酔っぱらってもいいことはない」って言ってた。
いいこと言うな。終始素晴らしい魂の持ち主であるフロソ。
ヴィーナスは容姿も心も美しく、フロソとハッピーでいてくれるとわたしもハッピー。

この映画「フリークス」 (Freaks) は、1932年に制作・公開されたアメリカ映画
笑ふ男でも出演したオルガ・バクラノヴァがクレオパトラ役で出演していましたが、実際の見世物小屋のスターや、デイジー&ヴァイオレット・ヒルトン姉妹などの本物の奇形者や障害者の方たちが出演している。

いつの時代も気をもむのは女というヴィーナスとフリーダの会話。
いつ1932年制作だけれど、90年前もこういう状況というのはどこにでもごく当たり前にあったのだろうな。

フリーダ、なんて理性的で常識的な女性なんだろうか。
「あなたが幸せになれるなら私は構わない」そんな台詞が切ないけど、そこに純粋な愛を感じます。

美しさや優しさというものは、うわべではないところに存在していて、心から向き合わないとそれを感じ取ることはできないものなのだ。そしてそれを踏みにじられたとき、その純粋さは大きな力になるのだろう。

そう思った夕べでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です